匠の仕事場拝見
work of craftsmen
加賀友禅を支える職人達をご紹介します
染色補正士
前川 真次 氏
3
vol.
染色補正士
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経歴Carrer
- 前川 真次 氏
- 金沢市在住 1949年 金沢市生まれ
- 1965年 中学卒業後 定時制高校に通いながら日中は繊維問屋に勤める
- その時初めて 染色補正職人の存在を知る
- 1969年 高校卒業と同時に補正職人 安澤恒男 氏の下で教えを請う
- その後 独立
『しみ抜き・補正』という仕事が
着物を大切にしていく上で絶対必要でかつ重要な仕事
《染色補正》とは ・・・
着物が製造される工程でできる 染料のはみだしやシミなどを除去し より完成度の高い製品に仕上げる作業ですし 着終わった着物の汚れ落しやほつれ直しなども 補正職人の仕事です
また 単に“汚れを落とす”ことだけでなく お客様に年数を経ても 製品の品質や美しさを保証するお手伝いをさせていただく仕事でもあります
その技術の良し悪しで 製品の印象が大きく変わると同時に アフターケアなども 汚れや傷みの見極めとその対処を見誤らない確かな技術が求められます
前川氏が 両親の大反対にあいながらも 勤めていた会社を辞めて この仕事に就ついたのは 『しみ抜き・補正』という仕事が 着物を大切にしていく上で絶対必要でかつ重要な仕事だと気がつき魅力を覚えたからだそうです
この仕事に必要な気質は 根気と誠実さ その上 環境の変化による補正技術の向上心だと思います
それらを兼ね備えた前川氏の存在は 松村にとって心強い相談役です
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《染色補正》
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作業風景
加賀友禅の工程
Process of Kaga Yuzen
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白生地
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ゆのし
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下仮縫い
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図案作成・下絵
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糊置き
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彩色
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地染め
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補正
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上仮縫い
加賀友禅は 各工程をそれぞれの職人が手がけて ひとつの品を作り上げております。
『作家』 と呼ばれるのは下絵・彩色をされる方ですが その他の方も加賀友禅の着物をつくり上げるためには、
それぞれの工程が良い仕事をしなければ 良い品ができあがりません。
当たり前のことですが 良いものを作るときには それぞれの職人との普段からのコミュニケーションが重要なのです。
みなさん”チーム松村”の貴重な方々です。
加賀友禅は 各工程をそれぞれの職人が手がけて
ひとつの品を作り上げております。
『作家』と呼ばれるのは下絵・彩色をされる方ですが
その他の方も加賀友禅の着物をつくり上げるためには
それぞれの工程が良い仕事をしなければ
良い品ができあがりません。
当たり前のことですが 良いものを作るときには
それぞれの職人との普段からの
コミュニケーションが重要なのです。
みなさん”チーム松村”の貴重な方々です。
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